落下/衝撃試験の必要性

 製品開発から、ユーザで利用されるまでの過程において、落下衝撃事象に注目するポイントは大きく2つに分かれます(Fig.2)。1つは物流過程であり、もう1つは利用環境になります。どちらをより重視しなければならないかは、製品毎に異なります。たとえば据置用機器(TV、冷蔵庫など)は、使用環境では落下事象に遭遇する機会は非常に少ないため、使用環境よりも物流環境に注意しなければなりません。一方で、スマートフォンやデジタルカメラなど小型電子機器は持ち運びが容易なため、その使用環境で落とされる危険性があり、その高さは物流環境よりも高いことが多く、使用環境の落下事象に対する対策が必要です。
 

Fig.2 各設計ステップでの落下衝撃試験
Fig.2 各設計ステップでの落下衝撃試験


 これら事象を、事前にシミュレートする落下衝撃試験により、機器の耐衝撃性が確認されています。これら試験は、だれが、どこで、何回行っても同じ結果を出す必要があります。そのためには、再現性が高く、安全かつ容易に試験が実施できる、試験装置が用いられています。

 落下試験は、それ自体が単純作業であるため、人が手で落下させて評価されるケースが散見されます。しかし、これではばらつきの要因が多いため、試験結果に再現性がない、また人によっても結果が違うことがあり、このような試験で不具合が出ても、適切な対策を講じることは困難となります。さらに重い製品であれば、試験時の安全面の問題もあります。そこで、安全にかつ高い試験精度が得られる落下試験装置が用いられています(Fig.3)。

 機械的衝撃試験装置(Fig.4)は、特に製品のサイズ、質量が大きく、要求される衝撃パルスのエネルギーが大きい(高い落下高さが必要)場合と、小型製品に対して高い衝撃加速度が求められる場合に用いられます。衝撃試験の場合、衝撃テーブル上に発生する衝撃加速度を計測することで、だれでも簡単に衝撃試験の妥当性が確認できるようになっています。

Fig.3 モバイル機器落下試験機 Fig.4 衝撃試験機
Fig.3 モバイル機器落下試験機Fig.4 衝撃試験機


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