衝撃試験の効率を最大化する緩衝可変機構

衝撃試験とは

 様々な製品は、その使用中や流通過程のなかで、落下や衝突などで衝撃加速度が発生することで、製品が破損するトラブルに至ります。このような衝撃ハザードに対する品質管理や耐久性評価のために、製品開発段階で衝撃試験が実施されています。
 ここでの衝撃試験とは、製品に衝撃加速度パルスを与える試験です。この試験の目的は、製品の耐久性確認、品質管理、損傷個所の特定などが挙げられます。また試験対象は完成品だけでなく、製品内部の各種部品にも適用されています。
 衝撃試験は、振動試験機または衝撃試験機にて実施されます。要求される衝撃加速度パルスの最大加速度、速度変化が比較的小さい場合は振動試験機にて対応可能です。一方で、最大加速度が大きく、速度変化も大きい衝撃加速度パルスを要求される場合には、一般的に衝撃試験機(下図)が必要とななります。衝撃試験機の詳細な仕様はこちら

衝撃試験の効率化を実現する緩衝可変機構

衝撃試験で発生させる衝撃パルスの作用時間は、衝撃テーブルの衝突面に設置されている緩衝体(樹脂、ゴムなど)の硬度によって決まります。すなわち、緩衝体個別に発生できる作用時間は固定されることになります。ここで、衝撃パルスの作用時間を変更したい場合には、一般的な衝撃試験機の場合には、緩衝体そのものを取り換える必要がありますが、このとき試験現場では、以下のような課題が散見されます。

  • 緩衝体交換は、人力で行うため、作業者の体力的負担が大きくなる
  • 緩衝体交換には時間がかかるため、試験サイクルの効率が悪くなる(次の試験実施までに時間がかかる)
  • 緩衝体は発生できる衝撃パルスの作用時間は決まっている。このため、当初予定していなかった新しい衝撃試験要求(作用時間の異なる)が出てきても対応はできない。

このような試験現場の課題を解決するために、緩衝可変機構(下図)が提案されています。この機構は、緩衝体の見かけ上の硬度(硬さ)を任意に変更することができる装置で、衝撃試験機ASQシリーズMDSTシリーズに搭載されています。

緩衝可変機能によるメリットは以下の通り。

  • 緩衝体交換は緩衝リングの昇降のみのため、作業者の負担が大幅軽減
  • すばやく試験条件を変更できることで、試験サイクルが向上
  • 発生できる衝撃パルスの作用時間に幅を持たせることができるため、新しい衝撃試験条件が追加されても対応可
    ※作用時間の範囲により対応できる条件は異なります。詳細は神栄テクノロジーまでお問い合わせください。

このように緩衝可変機構を搭載した衝撃試験機の活用により、衝撃試験の効率化が期待されます。より詳しい内容を知りたいかたは、↓より資料をダウンロードお願いします。