新しい機構を搭載した大型機器用包装貨物落下試験機DTS-120

包装貨物落下試験とは

包装貨物は、その流通環境において、特に荷役作業中に落下や衝突を受けることで、中身の製品に衝撃が生じ、最悪の場合は破損に至ります。

このようなトラブルを予防するために、包装設計によって製品を安全に保護する必要があり、設計妥当性の最終試験として、包装貨物落下試験が実施されています。

一般的には、JISZ0200から試験条件(落下高さや方向、回数)を設定したのち、JISZ0202に沿った試験装置を用いて、落下試験が行われます。ここでの落下高さと貨物重量の関係は、貨物が重くなればなるほど、試験高さは低くなるように設定されています。

一方で、標準的な包装貨物用の落下試験機は、供試品保持テーブル(試験時に貨物を載せる部分)が高速回転運動することで、貨物を自由落下させる機構となっています。大型貨物を落下試験する場合には、テーブルに貨物を搭載できるよう、テーブルの長さを延長する必要がありましたが、デメリットとして試験可能な落下高さが高くなっていました(試験高さを低くするとテーブルが床面に接触するため)。すなわち、大型貨物の場合、標準的な落下試験機では、低い高さからの落下試験が困難となっていました。

大型サイズ貨物対応の落下試験機DTS-120

包装貨物落下試験機DTS-120は、上記の課題を解決するため、供試品保持テーブルにヒンジ機構を採用することで、テーブル長さを長くしても、低い落下高さでの落下試験(最低20㎝落下)ができる構造となっています。実際の動作は、下記動画をご参照ください。

DTS120による落下動作の一例

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